タイツを くれた人は しばらくは好きです。
この年齢に達した男達なら誰しもがしみじみ
と感じることがひとつだけある。
それは、若い頃には、女は好きな男が求める
から仕方なく性行為をしているのだと思って
いた。そして女には性欲なぞ元来なく、清潔
そうに振舞ってさえすれば、女というものは
満足しているのだと思い込んでいた。今でも
あの「亜麻色の髪の乙女」を聴くたびにそう
思う。
中高生だった頃に、親に隠れて見たり読んだ
りしたエロ本。卑猥なことを求め、自ら喜ん
でそれに関わり合っていくのは、男だけだと
信じていた。
だがこれが男の側からみた一人合点だという
ことが、ある日突然、それこそ目からウロコ
が落ちたようにわかってくる。実は、女性も
同様であると。いや、同じどころか女の方が
強く求めていること知り世界観が変わった。
これを知った瞬間、男は脳天を、まっ二つに
割られたような衝撃をうける。
この甘い衝撃の残像が50・60代になって
再び、男の頭に蘇る。
だから、経済的に余裕のある限り、高級店に
女を招き、美しく着飾った姿とベットの上で
の痴態とのギャップに「亜麻色の髪の乙女」
の衝撃と甘美さに酔いしれるのだ。
これが、男を不倫に走らせる「原風景」だと
言っても良い。
男が全力を傾けて恋しい女を「坂上の雲」を
つかませ、「今日もイってくれたか」と誇り
たい気持ちでいるとき、女は、一足先に自分
ひとりの快感に浸っている。
歳を重ねた男がやっとの思いで、イカせてあ
げた心意気で満足してとき、女は肌で感じた
悦びを静かに反芻(はんすう)している。
そう意味で於いては、男はまさしく奉仕者で
あり、女は奉仕を受ける女王様である。男は
荒々しく女を奪い、いうこときかせ、征服し
たような気持ちでいるが、その実、実をとっ
いるのは女の方である。
この瞬間の満足感にだけ限って言えば、体力
も精力すでに衰え始めている50・60代の
男にとっては、性はあくまで精神的なもので
あり、女とっては、肉体的であるということ
ができる。
つまり、女はストレートに相手と肌で接した
感触から快感を得るのに対して、男は、その
快楽を与えた女の媚態を観て、はじめて満足
する。
この年代の男は、下着を愛でる、妖艶な肢体
が織りなす反応や体液を己の手や口で味わっ
てしまえば、ほとんどの部分で満足し、途中
の方法や悦びはともかくとして、果ててしま
えば、それで一応なっとくするものだ。
しかし、女はそう簡単にはいかないようだ。
結ばれ受け入れただけでは満足してくれては
いないようだ。男が想像するより、女の生理
はもう少し複雑である。
最近、彼女を通して感じたことだが、女は結
ばれながら、心と肉体が合致する頂点へ駆け
上がる。そこへ達してはじめて抱かれた充実
感に浸ることが出来るらしい。
正直のところ、僕はすでに体力も精力も限界
ギリギリで頑張っているので、彼女がイキた
いときには、先にイカせることにして、僕は
後回しにする方法をとっていたが、久し振り
に一緒に果てたときの彼女の満足度が、それ
までとは、明らかに違っていたの驚いた。
そのとき、はじめて彼女の思いを聞いて、女
という生き物の生理の複雑さ、奥深さ、可愛
さを改めて感じて、胸が締め付けられた。
女は、行為を終えてから、末広がりの満ちて
くる感覚を味わうかもしれないが、男はその
その瞬間から急速に醒め萎えていく。
この辺が、男の少し面倒なところだと思って
いたが、女は「女」になればなるほどその辺
への気配りは、表には出さないが、きちんと
把握しているのだと気がついた。
女の持つ「性」は、性から精神まで、ぴたり
と密着した形で自分自身に投影されているわ
けではないようだ。
めくるめく快感の嵐で一見すべて己を失って
男の腕の中で躰をくねりながらも、性なら性
精神なら精神だけ、お互いが別れ別れで存在
することも可能であるようだ。つまりどっか
で、隠しカメラように二人の行為を見つめて
男の満足度を見ている気がする。
女の男の欲情の作法は、お付き合いの時間の
長短で変わってくる。男と女が、知り合って
結ばれた当初は、情交をまじえるといっても
ひたすら獣のように、むさぼりあっていると
いっていい。これが「ステージ 1」。
時が経つに従い、女の性感がアップし、どこ
をどうすれは上り坂に向かうか、男が把握し
始めるのが「ステージ 2」。
そして「ステージ 3」に達すると、互いに
勘所もわかり大胆になる。そして、ちょっと
した変化が必要になってくる。何か新しい事
をして情交を深めたいと、どちらともなく感
じ始める。
平成生まれの彼女のそれは、下着から始まっ
た。そして、網タイツやキャミソールとの組
み合わせで、刺激性を演出し自分の望む行為
へ誘い入れる。更にブラジリアン・ワックス
とそれが見え隠れるするエロい下着でそれを
決定づける。
これは、体力の消耗も少なく、極めて効果的
な演出だ、と我ながら助かっている。
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50代以上の男性と「ステージ3」に突入し
ている女性は、男性の体力、性欲のレベルに
合わせた演出を考えて欲しい。
そして、いつまでも、中高年男性が憧れ続け
た「亜麻色の髪の乙女」であって欲しい。
つまり、清楚さと、淫猥のギャップを品よく
演出して欲しいということだ。
タイツ ビジネス価値の追求へ。

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