オムライス うれしいね、サッちゃん。

「ふふふっ。」

「何かいいことあった？

あ！もしかしてキス？」

「ううん。キスなんて出来るわけないじゃん。」

「じゃ、何で？」

「潤だって。」

「えっ？」

「俺のこと名前で呼んでくれた。」

「そっか。よかったね。

これで呼び方も恋人らしくなるね。

苗字じゃよそよそしいもんね。」

「うん。でも俺は櫻井って呼ぶけどな。」

「どうして？」

「櫻井って名前が好き。

桜の木の下で運命的な出会いをした櫻井だからな。」

「ふふふっ。そっか。

良かったね、潤くん。」

「うん。

早くカズも恋人作れよ。」

「そうだね。

けど、好きな人いないし。」

「カズにも好きな人できるといいな。恋ってすげえ楽しいからさ。」

「そうだね。潤くん見てたらそう思うよ。

俺も運命の出会いしたいなぁ。」

カズはいつも俺の話しを聞いてくれて、親身になってくれる。

そんなカズも幸せになってほしいと思う。

そして学校が終わり今日はバイトだ。

ファミレスでウエイターのバイトをもう1年以上やっているから慣れたもんだ。