ライブビューイングのない明日か。

ライブビューイングのない明日か。

ライブビューイング ときめきとやすらぎをつなぐ

実は昨日ライブビューイングを観戦してきました。ファミマの端末で申し込んだらソールドアウトで諦めていたのですが、ネットでキャンセル等で空いているという記事を見て試しに電話で聞いてみました。2時頃だったのですが20席程度の空きがあるということだったので1時間かけてイオンシネマ宇多津に行くことにしました。まだ23席空きがあったのですが唯一真ん中の前方の席が空いていたので購入しました。2時間時間つぶしで宮脇書店で本を読んだり、イオンで買い物をして5時過ぎに再び映画館に行きチェックしたらまだ13席空きがありました。会場は半数近くが女性じゃないかと思うほど若い女性が多かったと思います。私の席の左は女子高校生風で、右は母親と一緒に来ている女子中学生という感じでした。

流石に私より上はいないかなと思いましたが3列目辺りに明らかに上の人が3人ペンライトをかざして燥いでいましたので安心しました。とにかく高校生や大学生辺りが多くてペンライトは半々ぐらいだったと思います。大阪フェスティバルホールは2,700人しか入らない小箱ですが映画館と比べるとやはり大きくて寧ろ一体感を重視すると小箱とライブビューイングの組み合わせはいいのではないかと思いました。恐らく長濱ねるは三周年アニバーサリーライブ東京会場になる武道館が最後のステージになるのだと思いますが、最悪の場合は今回が最後ですから行って良かったと思います。武道館もライブビューイングがあるのならまた行こうと思っています。ソールドアウトでもキャンセルもあるから全然諦める必要は無さそうです。

1⃣ ネット記事

① Pop’n Roll

欅坂46が、デビュー3周年を記念したライブ欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVEを大阪のフェスティバルホールにて開催した。今年のアニバーサリーライブは初の大阪開催となり、4月4日(木)、5日(金)、6日(土)と大盛況の3日間となった。また、最終日の4月6日(土)は欅坂46として初のライブビューイングも行い、全国のファンとともに3周年を祝った。

4月末には欅坂46二期生だけで行われる、欅坂46伝統のイベントおもてなし会が東阪で4公演開催され、5月9日(木)、10日(金)、11日(土)には欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVEの東京公演が日本武道館にて開催される。デビュー4年目で初めてたどり着いた日本武道館で躍動する欅坂46が、今から待ち遠しい。今までのアイドルグループとは違う独特の世界観で3年間を駆け抜けてきた欅坂46。2018年に新たに加わった二期生も加えてパワーアップした欅坂46の4年目が、どんな1年になるのか目が離せない。

② B.L.T.

欅坂46デビュー3周年によせて:

2⃣ セットリスト

色々異論はあろうかと思いますが、私の素直で少し厳しめの本音の感想を書きました。

影ナレ
松平、森田、山﨑

VTR(KEYAKI TV)
Overture

① サイレントマジョリティー・・・・・・・・・・・・・・・・20才以下メンバー16人でやった方がいいかも知れない
② 世界には愛しかない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この曲も2期生等の若手中心の方が良さそうだ
③ 二人セゾン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この曲は欅坂46第一章第1幕終了の曲だろう

MC1
VTR(SUPER KEYAKIZAKA46 SISTERS)

④ 音楽室に片想い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・欅坂46の魅力は音楽ジャンルの豊富さでその典型
⑤ 僕たちの戦争・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・渡邉理佐のポテンシャルの高さが惜しいと感じる

VTR(KEYAKI STATION・守屋)

⑥ 渋谷川(小林ソロ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この曲はデュエット曲の名曲なのでソロは勿体ない

VTR(平手)

⑦ Nobody・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・表題曲でもおかしくない曲で欅坂46第二章を想起させる

VTR(欅クイズ選手権・織田)
VTR(聖・ケヤキ学園・菅井、守屋・上村、尾関、小池、鈴本)

⑧ 手を繋いで帰ろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私はあまり好みの曲でないが、ねるは楽しそうだった
⑨ 制服と太陽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この曲も若手中心でいいのではないかと思う曲だ

2期生自己紹介
MC2(2期生)
VTR(KEYAKI COLLECTION ・小林、土生、渡辺、渡邉)

⑩ 誰のことを一番 愛してる?・・・・・・・・・・・・・坂道AKBの曲は良い曲だからこれからも続けて欲しい
⑪ 東京タワーはどこから見える?・・・・・・・・・・振り付けとカメラワークが絶妙でバランスが良かった
⑫ 結局、じゃあねしか言えない・・・・・・・・・・・・普段恵まれない五人囃子が楽しそうで良かった

VTR(ほとけーずチャンネル・長沢、長濱、渡辺)
VTR(欅建設・石森、織田、齋藤、佐藤、土生)

⑬ ごめんね クリスマス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・可愛い系のメンバー曲だがかなりいい曲だ
⑭ ヒールの高さ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・MVの守屋茜の潜水シーンが強烈で物足りない
⑮ 100年待てば(ダンサー全員)・・・・・・・・・・・この曲もいい曲だが日向とどちらの曲だろう?

VTR(KEYAKI TV 3年間の歴史を振り返る)

⑯ アンビバレント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・元気のないてちもこの曲だけはいい笑顔で楽しそうだった
⑰ 風に吹かれても・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・武元唯衣がセンターポジションに2度立ち流石だった

【アンコール】

⑱ シンクロニシティ(センター平手)・・・・・・・・・やすす&てちが好きな曲のようだが、私は今一です

MC3

⑲ 危なっかしい計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・欅坂46唯一の盛り上がれるライブ向きの明るい曲

【ダブルアンコール】

⑳ W-KEYAKIZAKAの詩
・・・・・・・・・・・・・・・・・MVは今一だが曲としては好きでまさかの選曲だった

MC4

3⃣ ライブの感想

やや辛口だがこのブログは元々そういうブログだからご容赦願いたい。長濱ねるは最初から元気がないだろうと思っていましたから涙は想定内で、寧ろ少なかったなと思うくらいでした。一番泣いたのは危なっかしい計画だったがやはり楽しい思い出のある曲だけに猶更寂しかったのだと思います。欅坂46に卒コンはいらないと思うが長濱ねる最後のステージではそれらしい終わり方をして欲しい。今回のライブでも長濱ねるだけソロ曲を披露しているし、ワイヤーで吊り下げられたからそれなりに主役感はありました。でもそれほどこれが最後のステージ感がなかったので5月の武道館が最後のステージになるのではないかと思います。またライブビューイングがあれば参加したいと思いますが、あまり慌てて予約するよりもキャンセル待ちの方がいい席が取れるのかもしれません。

平手友梨奈はてちファンには申し訳ないが、あれはアイドルとしてもアーティストとしても有り得ない態度だと思います。どう考えても卒業したいのに運営に引き止められているんだなと感じる態度で、それならやむを得ないかなとも思います。実際に運営に辞めたいと言ったようですが、握手会もCMも挨拶もやりたくないことは全て免除するから残って欲しいとでも言っているのでしょう。曲によってはあの態度や表情の方がしっくりくるのも事実だが、私には違和感ありありで早く本人の望む形にしてあげた方がいいと思う。そういう意味でも2期生の役割は大事だが十分に期待できるものだった。松田莉奈はキャプテン候補だろうし、武元唯衣は鈴本美愉2世になりそうだし、森田ひかるのアイドル性も高そうだ。唯一4曲参加の武元唯衣は推しメン候補ですので目標達成率を5%とします。

4⃣ 感想

欅坂46の今後を考えるとメンバーの高齢化に伴ってNobodyやStudent Danceのようなお洒落な楽曲がしっくりくるなと思っています。メンバーもその方が楽しそうだし、不協和音や黒い羊のような拗らせ系はもうこれで終わらせた方がいいのではないかと思います。今更アイドル系に戻れるわけではないが音楽ジャンルは他にも一杯あるので新しいチャレンジをし続けることが欅坂46の延命に繋がると思います。原田葵ですが復帰の可能性は半々だと思いますが、慌てずに長濱ねるが卒業する7月頃まで学業に励んで両立が可能だと確信ができてからの復帰の方がいいと思います。一旦復帰して再び休業するくらいなら卒業した方がいいと思います。特に3賢人だった米谷奈々未・長濱ねるの卒業はショックだろうし、2期生9人の加入も疎外感の一つになるかもしれません。

長濱ねるが卒業すれば26人体制になりますし、原田葵もまだまだ予断を許しません。これで選抜制もないでしょうから人数が多ければ楽曲によって若手主体の曲とベテラン主体の曲に分ければいいと思います。印象的だった物語性も長濱ねるの卒業で弱まるし、日向坂46との関係も事実上終了です。これからは本当に完全分離になるでしょうから7月に予定されるであろう欅共和国はゲストに長濱ねると日向坂46メンバーを招待する最後のチャンスかなと思います。どの時点が長濱ねるラストステージになるのかは不明ですが、ソロ曲の否定された未来・また会ってくださいや、乗り遅れたバス・微笑みが悲しい・夕陽1/3・国境のない時代等をやって欲しい。代理センターは一杯いるが、平手友梨奈をバックダンサーにしたのは乗り遅れたバスだけだし、100年待てばもそうでした。

欅坂46も日向坂46も長濱ねる加入で物語性が高まったから寧ろ卒業を機会に終わらせる方がいいと思いますし、これ以上のストーリーは無理でしょう。無理して作ったストーリーでは陳腐になりますからそんなことは気にせず楽曲で勝負するグループになって欲しい。楽曲としてはカップリング曲も含めて極めてレベルが高いと思いますのでこれからも楽しみです。てちの黒い羊MVのあの表現力は怖いほどだが長濱ねるの卒業も影響していると思いますのでこの路線の曲は最後になるのではないかと思います。不協和音はいい曲だと思うが感情移入が強烈過ぎてあまりやらない方がいいし、もしかしたら黒い羊も同様じゃないかと思います。特に平手友梨奈の感情移入はアイドルやアーティストのレベルではなく女優や役者のレベルで表現者の道に進んだ方が良さそうに思います。

【その他の情報】

1⃣ 週刊少年チャンピオン18号より4号連続乃木坂46祭り開催

(株)秋田書店は、発行している週刊少年漫画誌週刊少年チャンピオン(武川新吾編集長)にて4月4日(木)発売の18号より、4号連続で乃木坂46の4期生筒井あやめさん、3期生与田祐希さん、2期生堀未央奈さん、1期生齋藤飛鳥さんと、乃木坂46各世代のエース級メンバーが4号連続で表紙と巻頭グラビアに登場することをお知らせいたします。各号には両面BIGポスター付録、そして限定QUOカード200名プレゼント企画も実施いたします。

※私の推しメン候補と好きなメンバー堀未央奈・齋藤飛鳥が各期のエースクラスになっており、少年チャンピオンと私の見識が一致しましたので嬉しくなって久し振りに乃木坂46を取り上げました。特に筒井あやめの認知度は極めて低く、ハッシュタグの件数がたった13件しかありません。武元唯衣でも35件ありますから筒井あやめの記事の少なさは異常レベルです。そこで今回は目標達成率5%と考えて先日書いた推しメン記事を変更しました。

2⃣ 欅坂&STU&日向坂&乃木坂&カラバト等(推しメン中心)スケジュール

04/07(日) MUSIC ON!TVで乃木坂46ライブ等放送(17時30分~23時30分)

04/07(日) こちら有楽町星空
送局に菅井友香を迎えて重大発表(23時30分~)

04/08(月) 欅坂46の夕方パラダイスに欅坂46・日向坂46メンバーが出演(16時40分~)

04/09(火) NHK総合うたコンに日向坂46が出演(19時57分~20時42分)

04/10(水) 渡邉理佐1st写真集無口inマイアミ米国&バハマが集英社から発売

04/16(火) STU48の船上劇場in広島国際フェリーポート(17時開演~4月24日)

04/16(火) さんま御殿3時間SPに日向坂46の佐々木久美が出演(19時~)

04/16(火) 日本テレビで日向坂46のHINABINGO!の放送開始(1時29分~)

04/18(木) NHK-Eテレの高校講座に柿崎芽実・松田好花がレギュラー出演(14時~14時20分)

04/19(金) 齊藤京子がラーメン女子博in静岡2019のラーメン大使に就任(4月19日~29日)

04/20(土) 欅坂46二期生おもてなし会in丸善インテックアリーナ大阪2dsys(16時~)

04/21(日) NHK-BSプレミアムで日向坂46が出演するUta-tube放送(11時20分~)

04/27(土) 欅坂46二期生おもてなし会in武蔵野の森スポーツプラザ2dsys(16時~)

04/29(月) 長濱ねる千葉最後の個別握手会が千葉幕張メッセで行われる予定

05/00(〇) 伊藤万理華が浜辺美波主演5月公開の映画賭ケグルイに出演

05/09(木) 欅坂46アニバーサリーライブ東京スペシャルin日本武道館3days

05/04(土) 長濱ねる連休最後の個別握手会が神奈川パシフィコ横浜で行われる予定

05/25(土) 今泉佑唯出演の舞台熱海殺人事件がTBSチャンネル1で放送(20時30分~)

05/29(水) 乃木坂46の23枚目シングル発売日

06/02(日) 長濱ねるの個別握手会が神奈川パシフィコ横浜で行われる予定

06/23(日) 長濱ねる西日本最後の個別握手会が京都パルスプラザで行われる予定

07/14(日) 個別握手会が神奈川パシフィコ横浜で行われ、長濱ねるはこの日で卒業予定

※平手友梨奈が特に悪目立ちするのはMCの最中で、肩を落として俯きがちで笑わないことです。もし長濱ねるの卒業が関係しているのなら分かるのだが、不思議でならない。これが最後のねるのステージだとすればねるてちの関係を疑いたくなるほど他人行儀だったし、てちの体調は問題無さそうだった。長濱ねるの苦悩は「短いようで長い3年間でした」という言葉に全てが込められていると感じました。いい形で卒業して貰って、今後はソロ活動での活躍に期待したいと思います。書き忘れていましたが、長濱ねるの卒業を祝うのなら乃木坂46の帰り道は遠回りしたくなるを最後にやって欲しい。実質初めてのライブ観戦でしたが、最後まで目を拭いながら我が子を見るような目でねるの姿だけを追っていました。

放浪者とライブビューイングの意外な共通点

紅ゆずるが緻密な構築を積み重ね、役を完璧に演じてきた経験は、カールという人物を生きる糧となりました。

完璧に作り込めば、それは真実になる。

そんな彼女の男役人生、舞台人としての真髄は、前回の大劇場公演「ANOTHER WORLD」の康次郎あたりから究極の領域に入ったと思います。

つまり、彼女の中で作為/無作為の境界がなくなり、実は作り込んでいる偽の自然体や、演じる本人そのままになってしまっている自然体とも異なる、「役の人物を生きている」状態にあるのです。

象徴的だったのが千秋楽ライブビューイングで感じた彼女(=カール)の呼吸、息づかい。

これはもはや「上手い芝居」という次元ではなく、本物、カールそのもの。

きっと毎日、毎公演、カールは人生を生きているんだろうなと確信できる、そんな魂が溢れる息でした。

上田先生が東京公演のプログラムで書いているように、これが紅ゆずるはじめ生徒たちにとってどれだけ大変なことでしょうか。

退団発表したこと?

それで気持ちが、ギアがさらに入った?

紅ゆずる=カールの存在には一切関係ありませんでした。

幕が上がれば、物語の世界を、役を、ただひたすら生きるだけ。

彼女の舞台は、トップになる前からずっとそうだったではないですか。

紅ゆずるはカールについて研究し、解釈はするのだけれど、その理屈やカールについて本人が感じることを役にそのまま反映させませんでした。

「解釈」を「演じる」のではなく、「心」が「動く」ことに正直であること。

これが上手い、いや、上手いを超えた本物である証拠です。

アンゼリカの件、マルギットの件、いずれも仕方がなかった。

仕方ない、仕方ない・・・けれど!自分が幸せにしたかった。

そして自分もそういう形で幸せになりたかった。

でも、やっぱり、きっと無理だったんだ。

永遠に巡り続ける愛情。

紅ゆずるのカールはそんな気持ちを抱えながら冒頭は銀橋、ラストは甲板に立っているように感じました。

私が最も共感できる場面です。

血が通い、体温を感じ、汗と涙と酒が飛び散り、仲間たちとの笑顔が劇場にほとばしる。

舞台上に生きるカールに、「人間」とその人生を魅せられました。

この作品を選び、マルギットを配した上田久美子先生の手腕が見事であるという前提があるにせよ、綺咲愛里も素晴らしかったです。

彼女も自身の解釈や感想が「マルギットを生きる」ことに影響しませんでした。

それが古風なヒロインか、現代風か、あるいは・・・ということは関係なく、マルギットはマルギットでしかありません。

父が厳格に守る型に反発、自由を求めて家出をし、情熱的な恋に落ち、でも幼馴染の許嫁とは家族≒兄のような信頼を置いている。

常に刹那的で、奔放で、それがまた魅力的な人物。

やはり紅ゆずる=カールという存在があるからなのか、余計な力が入っていません。

心を軽くして(これが非常に難しい)、しなやかにマルギットの人生を生きていました。

愛らしく微笑ましい場面。

しっかりしてくれよ!と父親のように叱咤したくなる場面。

一人の人物に様々な感情が湧くのは、その人物が真に生きている証拠だと思います。

単に「罪な女」、とか「お姫様的ヒロイン」、という型にハマるものでもなく、マルギットはマルギットなりに必死に、幸せになりたくて人生を歩んでいるのです。

綺咲愛里のマルギットには、そんな生のエネルギーの輝きを観ました。

この役を生きたことで、綺咲愛里の何かが弾けて、今後の役、パフォーマンスがより一層突き抜けたものになることを期待し、願います。

フロリアン@礼真琴は次の記事で書きます。

ライブビューイングを理解するための10冊

紅ゆずるが緻密な構築を積み重ね、役を完璧に演じてきた経験は、カールという人物を生きる糧となりました。

完璧に作り込めば、それは真実になる。

そんな彼女の男役人生、舞台人としての真髄は、前回の大劇場公演「ANOTHER WORLD」の康次郎あたりから究極の領域に入ったと思います。

つまり、彼女の中で作為/無作為の境界がなくなり、実は作り込んでいる偽の自然体や、演じる本人そのままになってしまっている自然体とも異なる、「役の人物を生きている」状態にあるのです。

象徴的だったのが千秋楽ライブビューイングで感じた彼女(=カール)の呼吸、息づかい。

これはもはや「上手い芝居」という次元ではなく、本物、カールそのもの。

きっと毎日、毎公演、カールは人生を生きているんだろうなと確信できる、そんな魂が溢れる息でした。

上田先生が東京公演のプログラムで書いているように、これが紅ゆずるはじめ生徒たちにとってどれだけ大変なことでしょうか。

退団発表したこと?

それで気持ちが、ギアがさらに入った?

紅ゆずる=カールの存在には一切関係ありませんでした。

幕が上がれば、物語の世界を、役を、ただひたすら生きるだけ。

彼女の舞台は、トップになる前からずっとそうだったではないですか。

紅ゆずるはカールについて研究し、解釈はするのだけれど、その理屈やカールについて本人が感じることを役にそのまま反映させませんでした。

「解釈」を「演じる」のではなく、「心」が「動く」ことに正直であること。

これが上手い、いや、上手いを超えた本物である証拠です。

アンゼリカの件、マルギットの件、いずれも仕方がなかった。

仕方ない、仕方ない・・・けれど!自分が幸せにしたかった。

そして自分もそういう形で幸せになりたかった。

でも、やっぱり、きっと無理だったんだ。

永遠に巡り続ける愛情。

紅ゆずるのカールはそんな気持ちを抱えながら冒頭は銀橋、ラストは甲板に立っているように感じました。

私が最も共感できる場面です。

血が通い、体温を感じ、汗と涙と酒が飛び散り、仲間たちとの笑顔が劇場にほとばしる。

舞台上に生きるカールに、「人間」とその人生を魅せられました。

この作品を選び、マルギットを配した上田久美子先生の手腕が見事であるという前提があるにせよ、綺咲愛里も素晴らしかったです。

彼女も自身の解釈や感想が「マルギットを生きる」ことに影響しませんでした。

それが古風なヒロインか、現代風か、あるいは・・・ということは関係なく、マルギットはマルギットでしかありません。

父が厳格に守る型に反発、自由を求めて家出をし、情熱的な恋に落ち、でも幼馴染の許嫁とは家族≒兄のような信頼を置いている。

常に刹那的で、奔放で、それがまた魅力的な人物。

やはり紅ゆずる=カールという存在があるからなのか、余計な力が入っていません。

心を軽くして(これが非常に難しい)、しなやかにマルギットの人生を生きていました。

愛らしく微笑ましい場面。

しっかりしてくれよ!と父親のように叱咤したくなる場面。

一人の人物に様々な感情が湧くのは、その人物が真に生きている証拠だと思います。

単に「罪な女」、とか「お姫様的ヒロイン」、という型にハマるものでもなく、マルギットはマルギットなりに必死に、幸せになりたくて人生を歩んでいるのです。

綺咲愛里のマルギットには、そんな生のエネルギーの輝きを観ました。

この役を生きたことで、綺咲愛里の何かが弾けて、今後の役、パフォーマンスがより一層突き抜けたものになることを期待し、願います。

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ライブビューイング 関連ツイート

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