対抗戦 反省だけなら猿でもできる。
※gorin.jpで公開されている動画へのリンクを追加しました。
町田樹さんの五輪解説、あまりに充実していて情報量の多さに圧倒されました。この番組でのメインキャスターの小泉孝太郎さんが、途中で「町田さんの解説、とてもわかりやすいです」と称賛!そういう言葉を引き出す樹くん、さすがです!
これまでのように各選手へのリスペクトに満ち、普段フィギュアスケートを観ない人たちにもわかりやすく、それでいてスケートファンに新たな気付きを与えてくれる…そんな解説者、現在は樹くんしかいないのでは。
これだけ樹くんに解説の時間を与えてくれたテレビ東京さん、本当にありがとうございます!
今後も、町田樹氏をなにとぞお願いします。
全体としては、技術面にきちんとふれながら、表現面からの楽しみ方をしっかりと教えてくれ、そして音楽がフィギュアスケートにとっていかに大切か、プログラムを一つの作品として滑りきることがいかに重要かといったことに大きく着目している点に、「さすが町田樹」とうならされてばかりでした。
あまりにも情報量が多いのでどこまで何を書き残そうか迷ってしまいますが、じっくり取り組んでいると時間がいくらあっても足りなさそうなので、自分にとって「ツボ」だったところに絞って残しておくことにしました。それでも長くなりそうなので2回3回に分けます(とても2回ではおさまらず、3回構成にします)。
その前にちょっと自分自身の感想を。
やっぱり五輪のエキシビションは華やか!堪能しました。
後半組では、ボーヤン・ジン選手のスパイダーマンがまた観られてうれしかったです。
動画→
このプログラム大好きで、昨年の代々木での国別対抗戦では生で観られて感動しました。ジャンプだけじゃなく、表現面もとても進化していますよね。
エキシビション後の解説で、樹くんはボーヤン・ジン選手が表現力を増そうと努力していることを評価していました。
アイスダンスのパパダキス/シゼロン組はそういえば2014年のさいたまワールド出場時は13位だったのですね。あのときは、2位になったウィーバー/ポジェの情熱的なフリーダンスに私は確か一番魅了されました(ピアソラの「ブエノスアイレスのマリア」の音楽をそのあとしばらく何度も聞いていました)。
パパダキス/シゼロン組動画→
ミーシャ・ジー選手の振り付けといえば、名フェスで本郷理華選手のエキシビションがとても良かったのを思い出しました。彼自身の演技もショーで観続けたいです。
動画→
羽生結弦選手、しっとりと演じて引き込まれました。身体をいたわって、今後もさまざまなプログラムを演じてくれるのを期待しています。
動画→
さて、では町田樹さんによる解説から抜粋です。
■羽生結弦選手
SP
動画→
一切ケガを感じさせることがないパフォーマンスだった。
何も考えなくても音楽と振り付けが体に定着しているくらいすべりこんできていると思う。今回のSPもジャンプにだけ一極集中して、その他は音楽と振り付けに身をゆだねるという感じで滑っているのではと推察している。
羽生選手のバラード第1番での他のパフォーマンスと比べても、(この五輪SPは)一番音楽との同調性がみられたパフォーマンスだっと考えている。
オリンピックから逆算して自分がどういうふうにコンディションを調整したら間に合うのか緻密に計画立てて、バックアップしてくれる支援者と歩んだ成果だったのでは。
羽生選手SP解説のとき、以下の言葉が印象的でした。
競技会は戦い
やるかやられるかの真剣勝負
気迫は大事
FS
動画→
勝因にむけた調整力とそれをささえるチームの組織力があったからこそ連覇を達成できたのだろう。
■宇野昌磨選手
SP
動画→
五輪期間中、終始冷静に自分をコントロールし、マイペースを貫いた印象。
このSPでは音色を純粋に体の動作や技で表現していると思う。そういうプログラムだからこそ、宇野選手のテクニシャンとしての一面が際立ったのではと考えている。
FS
動画→
普通アスリートにとって五輪は至上最高の舞台だが、五輪は一つの通過点でしかないと逆転の発想をした。昨シーズンはメジャーな競技会だけでも6試合、アイスショーは40回以上出演し、毎日が本番といっていいくらい緊張状態だっただろう。
普通なら精神がすりきれる。だから、五輪を大会の一つでしかないとして乗り切ろうとしたのではと推察している。
■ハビエル・フェルナンデス選手
SP
動画→
2012年に別のチャップリンを演じているので、チャップリンは特別な存在だっただろう。
だからもう一度この五輪シーズンにチャップリンを演じる決意をしたのでは。
FS
動画→
プログラムを演じようとする役柄に没入できる男子シングルでは稀有なスケーターだと思っている。
■田中刑事選手
FS
動画→
団体で決まらなかった4回転を含めてプログラムを完成させるという強い気持ちでフリーへ挑んでいったと思う。最初の4回転が決まってとてもうれしかった。
そして、演技後のインタビューに感銘を受けた。
「この五輪で得られた経験は人生の財産であり、この経験を活かせばこれから先どんなに大きな舞台でも小さな舞台でも自信をもって取り組んでいける」と語っている。
私たちはメダルだとかスコアだとか目に見えやすい結果に注目しがちだが、五輪から得られた学びにも注目していかなければならない。
一人のアスリートとして心から尊敬する。
刑事くん、尊敬する樹先輩からのこの言葉!良かったですね!!
世界選手権へ向けてがんばって!
■ネイサン・チェン選手
FS
動画→
平昌五輪ではふたつの金字塔が打ち立てられたと考えている。
・羽生選手の二連覇、日本人選手による金銀独占
・ネイサン選手が成し遂げた前人未踏の6度の4回転プログラム
メダルといった目標を捨てて、最高難度のプログラムを完遂するということにモチベーションを見出したのだろう。
女子シングル、アイスダンス、ペア、そして「平昌五輪町田セレクション」は別記事にします。
→
※テレビ画面出典:テレビ東京 ピョンチャンオリンピック2018【フィギュアスケートエキシビション】
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