本当に洒落にならないおつかれ様
おつかれ様のアウトレットから新作まで
偶然な出来事もこれって運命じゃない?
っていちいち感じてしまう
単純だけど毎日が鮮やかな色を持って
動き出す ───
───キンコーン 『いらっしゃいませー 』
あれからの俺はチャンミンの連絡先を知ら
ないままどうコンタクトを取っていいのか
弱った結果シンプルにほぼ毎日バイト前に
このコンビニに偶然逢えたらなぁなんて
ささやかな期待を胸に足を運んだりしてね
そんな上手く逢えるわけないのわかってる
だから 逢えれば運命、じゃない?(笑)
店休日の今夜もやっぱり弁当と食後の
「 ユンホ先輩 」
え。
スィーツのブースであれこれ迷いに迷って
声のする方を見ると · · · · なんか、なんか
日増しにおまえ超絶かっこよくなってね?!
と思うほどスラリとかっこいい高校生が
立ってて こっち見てにっこり微笑んでるから
心臓がドクドクンやばいくらいに騒ぎだす
頼むから聞こえないように今すぐ静まって
「 おつかれ様ですバイト休みっすか? 」
うっ、まさか一瞬見蕩れてたのバレてない
「 あ、うん チャンミン今 帰り?」
ああ 緊張と嬉しさがごちゃ混ぜになって
プチパニック 上手に笑えてるかな
「 はい 。僕で良ければまたごはん作りま
すよ? 」
「 え、申し訳ないなぁ · · · 」
甘えてばかりなのもなぁなんて考えてたら
夕飯後のコーヒーをご馳走してくれって
それでいいって俺ににっこり笑った
もう何それ女の子が言われたいワード?
料理も出来ちゃうイケメンでき過ぎ男子め
なんで彼女いねえんだよ世の中の女子
ちょっとおかしくないか?
俺が女子なら速攻いただいちゃうね
ったく。
いやこいつがもう少しガツガツしないと
根本的にダメかもな
家に実家から貰った野菜があると話すと
それでパスタを作りましょうって、すぐ
メニューが出てくるおまえどんだけかっこ
いいんだよ
とりあえずパスタ麺や必要な調味料なんか
本人は慣れてるのか関心が無いのか全く
動じない感じで目的の棚へ突き進み
食材を籠にぽんぽんと男らしく入れてく
その横で俺も周りの人と同じく密かに
あの可憐な新入生がなんでこんなに
人目引くほどかっこ良くなってしまった
のかほんとに困る
長い睫毛に触れる風さえジェラシー
改めて並ぶ本人に視線を向けると · · · ·
ん?
「 あれ?チャンミン ? 」
「 はい? 」
「 なんか · · · · 今日いつもよりかっこよく
ない? 」
「 は? 」
「 うん、いつもかっこいいけど · · · ほら何か
もっとさ かっこいいよ 」
何となくかがんでもう一度確かめようと
軽く覗き込んでみたらバチリ!と目を
まんまるにして俺をみるチャンミンと
思いっきり目が合った
· · · · なのにさ
「 そっすか? 」 だって。
素っ気なく言うけど少し照れてるだろ
「 俺の気の所為じゃないと思うけど?
そう言えば唇の荒れもだいぶんいいじゃん 」
色気が出てきたのか?
まあ年からしたら遅いくらい(笑)
でも、そうなると彼女出来る日が近いかもな
なんて内心穏やかでいられない
「 キスしたくなる唇だね 」
本音スパイスをちょっと忍ばせて冗談っぽ
く唇の端を軽く人差し指でつついてみる
「 っ!!!」
びっくりするとさらにまん丸になる大きな
瞳はうるうるしてかっこいいから可愛いに
変わる
「 チャンミンやっぱ、かっこいいよ
モテるのわかる 」
うんうんとひとり頷いてどさくさでさらに
近くに寄ってのぞきこむと俯き気味の
チャンミンの顔が真っ赤になってた
もう どうしろってのたまんないなあ
「 チャンミン帰るよ~ 」
とにかくこの可愛い子を他の人間に見せたく
なくてこの場を急いで離れることにした
君が恋しくて恋しくて溶けてしまいそう
Good night ダーリン Chu !
笑顔のそばにおつかれ様
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めちゃくちゃ楽しかったぜ!!!
とても楽しかったです