ほんこん 私はやりぬく。
ほんこんの使い道っていろいろあるよね♪
さて、前年RTD王者、小林pが
崖っぷちに立たされている。
2回戦、3回戦と連続ラスを引かされ
ここまでのトータルは以下の通り。
3位の朝倉pに、1ポイントでも下回れば
初戦敗退となってしまうのだ。
東3局一本場 ドラ
以下、配牌。789の三色が見えるが、かなり厳しい。
一方、朝倉pの手牌。赤が2枚で対子のチャンス手だ。
6巡目、一気通貫が見える手牌に育った小林pから
が切られるが・・・
朝倉pはこれをスルー
ぼっちのが残っている上、守備力ほぼゼロ。
面前派守備型の彼女からすれば
当然のスルーなのだろう。
次巡を引いて、以下のイーシャンテン。
次巡、親の猿川pから
2枚目のが切られるが、これもスルー。
実に安定感のある打ち筋だ。
一方、小林pは朝倉pのツモ切った
をポンして・・・
以下のタンヤオのみ片アガリ聴牌。
実に対照的な打ち筋だ。
この仕掛けに対し、親の猿川pがリーチ。
そして、一発で放銃牌を掴む小林p
ピー・・・カシャカシャ、チーン!
ロボは、現物の切り。
さらに次巡、連続で放銃牌を引くが・・・
ピー・・・カシャカシャ、チーン!
筋の切りで凌ぐ。
さらに次巡、ドラ跨ぎのツモ。
猿川pの捨て牌に、萬子はが切れているだけ。
をポンしているので、はワンチャンスだが・・・
ピー・・・カシャカシャ、チーン!
ロボは、無筋の切り。
17巡目、を引いて
手牌がすべて萬子になってしまった。
もう何も切れなくなってしまったわけだが・・・
次巡、上家が現物のを切ると、チー
そして、ワンチャンスのを勝負。
タンヤオのみの片アガリ1,000点が
清一色の8,000点聴牌に変化していた。
なんという華麗な打ち回し。
結果は流局だが、これで朝倉pとの差は
5,000点に開いていた。
東3局二本場 西家 ドラ
今度は、小林pに赤が2枚。ロボの攻撃ターンである。
次巡、を引いて切り。
よりも、翻牌のの方が利用価値が高い。
次巡を引くと、親の現物を残してから処理。
索子1面子、でそれぞれ1面子・・・
もう、翻牌は必要ないわけだ。
6巡目に、を引いてを処理。
あとは、ダブの処理タイミングだが・・・
次巡、を引いたところで切り。
次巡ツモで少考。
を切ってしまうとタンヤオが消えるので
仕掛けが効かない。
したがって、切りという手もある。
ピー・・・カシャカシャ、チーン!
ロボは、素直に切りを選択。
の受けを考えれば、仕掛けを見据えたよりも
の方が利用価値は高いと判断したのだろう。
次巡を引いたところで、ようやく切り。
これでの受入は万全、はもう必要ない。
1巡1巡で変化する牌の価値を
緻密に計算しているように見える。
11巡目に、ノーミスでリーチ。
15巡目、朝倉p追っかけられるが
結果は流局。
東4局三本場 南家 ドラ
8巡目に、ドラを引いた小林p
次巡、朝倉pからリーチが入る。
最悪のタイミングでリーチを掛けられた
小林pは、現物切り
次巡を重ねて、4枚壁の切り。
次巡、無筋のを引いて、現物のを切ると・・・
次巡、ドラが重なり現物の切り。
さらに次巡、朝倉pのアガリ牌を重ねると
4枚壁で、切り。
華麗な打ち回しで
七対子ドラ2赤のイーシャンテンだ。
ところが次巡、猿川pから追っかけリーチ。
次巡、朝倉pのアガリ牌を掴んで
猿川pのリーチ宣言牌切り。
15巡目ついに聴牌。ここで小林pは長考・・・
ピー・・・カシャカシャカシャ・・・
カシャカシャカシャカシャカシャ・・・
チーン!
さすがに、2人リーチにもも選べない。
結果、猿川pのツモアガリ。
南1局 親 ドラ
南家の朝倉pが
ダブと筒子を仕掛けて
以下の聴牌。
次巡、とを振り替える。
さらに、北家の達也pが筒子を仕掛けて聴牌。
14巡目、達也pのアタリ牌を掴んだ小林p
ピー・・・カシャカシャ・・・
チーン!
・・・・!?
が打てずに、店じまいなら
が共通安全牌。
そうしないのは、
わずかな聴牌チャンスの
可能性に掛けたからだ。
達也pは、手出しの後
安全牌のを捨てて、を手出し
その後、筒子を仕掛けて手出し。
の雀頭のこんな形から・・・
切りもなくはないが
は、とてもじゃないが切れない。
つまり、小林pの聴牌チャンスは
を誰かが通した時だけだ。
たしかに、4枚壁なのに
は初牌で、切りづらいかもしれないが
もし、そのチャンスを生かすつもりなら
気持ち悪いが切りで
両面搭子を残した方が
聴牌チャンスは広がる。
ただ、を誰かが通す可能性は
限りなくゼロに近い。
そんな可能性に掛けて、を切るのは
リスクとリターンが見合わない。
したがって、切りが
ギリギリのライン・・・
この間、37秒の時間を要したが
もし、ほんとにこんなことを
考えているとしたら
とんでもない、頭脳の持ち主だ。
次巡、を引いて聴牌を逃すが
逆に、聴牌を逃したことで放銃を逃れたわけだ。
同巡、達也pはを引いて少考。
朝倉pは、手出しの後、オールツモ切り。
は、通っていない。
達也pは、現物の切りとしたが・・・
チー!
そして、切り。
私は、全身の毛が逆立った。
小林pの聴牌チャンスは
を誰かが通した時だけだと思ったが
達也p自身が、待ちを変えたとき・・・
つまり、朝倉pを警戒して
の搭子に、を引いたとき
がこぼれ、が通るわけだ。
恐らく、37秒の長考の中に
このケースも含まれていたのだろう。
何故なら、ロボは
ほぼノータイムで、をチーして
ノータイムでを切ったからだ。
なんというか、この人はすごい。
結果、3人聴牌で親番を死守し
朝倉pとの点差も、しっかり維持したのである。
・・・・逃げ回るアガリ牌【RTDトーナメント】につづく。