「延長」という宗教
小児外科の主治医の先生から朗報が届きました。
しゃにーの血漿シトルリン濃度が半年前に比べて上昇したそうです
シトルリンとは小腸の細胞で生成されるアミノ酸の一種で、血漿に含まれているシトルリンの濃度が、小腸の長さや表面積と強く相関するという研究結果が報告されています。
短腸症候群の患児においては、血漿シトルリン濃度が残存小腸の機能を反映し、中心静脈栄養離脱の指標となります。
血漿シトルリン濃度が20μmol/Lあれば、中心静脈栄養の離脱が期待できます。
しゃにーが前回血漿シトルリン濃度を測定したのは半年前の昨年末。
年明けに予定されていた(STEP手術)を行う前に、残存小腸の機能を測っておくためでした。
STEP手術は術前検査で腸管が手術の適応になるほど拡張していなかったため、結局できなかったのですが、その時の血漿シトルリン濃度は7μmol/Lでした。
それが今回10μmol/Lに上昇したのです
上昇したといっても、中心静脈栄養離脱が可能となる数値(20μmol/L)の未だ半分しかなく、離脱にはほど遠いですが、半年前に比べて確実にしゃにーの小腸の機能が良くなっていることが数値ではっきりと示されました。
今後、STEP手術を受けたり、小腸の細胞を増殖させる新薬を使ったりするようになったら、
もしかしたら、もしかしたら…
悲願の中心静脈栄養離脱が夢ではないかもしれない。
将来の希望の光が見えるような嬉しい知らせに、手術の疲れが吹き飛びました
術後の経過が順調のため、早くもお散歩再開です
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高屋敷です。
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