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子どもと一緒にやってみましたか？

A親子「まだ全然とけなーい！」

皆さんこんにちは、

ヴィジョンの石坂です。

 

11月に予定している『VISION × 幻冬舎』コラボセミナーに向けて、前段となる連載記事が出ております

 

 

 

 

[第1回]

なぜ、都心部の不動産はまだ「買い」といえるのか？

 

[第2回]

投資先としての「都心×デザイナーズ×1Rマンション」の優位性

 

[第3回]

不動産投資の確実性を高める「健全なサブリース」とは？

 

[第4回]

進化する不動産業界・・・「Retec」を活用した最新投資戦略

 

[第5回]

投資物件としての「PREMIUM CUBE G 市谷甲良町」の魅力

 

[第6回]

「セールス活動ゼロ」の投資用不動産会社が成り立つ理由

 

興味のあるかたは下記のリンクからご覧になってみてください

 

 

 

 

髪の毛を肩まで伸ばしていた私・・（笑）

ファッション業界に身を置いていた頃の

遠い遠い昔のお話。

 

「どうしたの？目に涙なんか浮かべて？」

 

車の助手席側に座っているのは、同じ職場の

コーディネーター兼デザイナーの治子さん。

 

お医者さんの娘さんで性格がよくって、

モデルのような容姿の美しいお嬢さん。

治子さん当時３０才、私は２２才。

 

できれば、ボーイフレンドになれればと

密かに思いを寄せ、あわい期待をしましたが

・・・・全く相手にもされていませんでした。

 

その日は、治子さんの助手として、大阪市内の

メーカーさんや専門店などのお得意様まわりで

予定がびっしり。

 

 

ぽたりとシートを濡らします。

 

全く無言で何も話してくれません。

車を道路わきに止めます。

自販機で冷えた缶コーヒーを買い求め

治子さんに手渡します。

 

「落ち着いたら、話してくれますか・・」

 

「熊ちゃんには、関係ないことだから

　気にしないで・・・・・」

 

当時、治子さんだけが、私をクマちゃんと

愛称で呼んでいました。

北海道出身の私が、熊の話を面白おかしく

話したとき、お腹を抱え苦しそうに座り込んだ

ことがありました。

 

その時以来、クマちゃんと呼ぶようになった

のです。

私はただ、気をひこうと必死だった分けです。

 

しばしの沈黙が続きました。

 

・・・・・・・・・　　　　・・・・

 

「何にも話してくれないと！　クマちゃう！」

 

というと、治子さん、・・クスッと笑います。

 

吹っ切れたのか、ぽつりぽつりと事情を

うちあけ始めます。

 

いきさつは、こうです。

お付き合いされていた男性と最近、別れた

ということでした。

彼が仕事場をニューヨークに移すことに

なったということです。

 

それで一緒についてきて欲しいと望まれたが

どうしても決心がつかず、話し合いを重ねたが

結局、別れることになったということです。

 

でも、好きでたまらないといいます。

１ドル３６０円の時代、海外は遠い存在でした。

 

治子さん、しなやかな細うでの、赤いワニ皮の

腕時計に目をやるとポツリといいます。

 

「あと一時間半で飛びたってしまう」

 

「え？今日なの？・・・伊丹空港？」

 

ゆっくり頷きます。

 

「わかった！まかせなさい！」

 

首に巻いたシルクのスカーフを結び直し、

エンジンをかけ、フルパワーで飛び出します。

 

渋滞する大通りをさけ、裏道をクラクションを

鳴らしながら、高速の入り口へと向かいます。

 

とその時です。

 

白バイが赤色灯を回しながら

止まれの指示を送ってきます。

 

（急いでるのに・・・・・・・）

 

つづく

 

読んで下さって

ありがとうございます。

 

　　　慎斎