正月口コミランキング
ずごーーーーーーん
昨日は落ちた日となりました
死別者にありがちな
落ちる日
落ちる時間
仕事がちょっと暇になると
これだ
なので、なるべく休みは作りません
精神的、肉体的に、(しかも更年期真っ盛りのおばちゃんが)こんなギリギリで
生きてますが
一応80歳までは生き延びる予定です
ひ孫まで見届けたいものです
が、
天国にいった時
おばーさんになった私を旦那は嫌いにならないでくれますかね
旦那が膵臓癌になってから
10月下旬から11月初旬までの間の
体調が1番良かったと思います
旦那 大丈夫かな
ってぐらい
無理してました
歩くのが やっとなのに工場にきて
仕事を手伝ってくれました
そして機械1台 壊れてしまっていたのですが
直してくれました
徐々に張ってきてるお腹で
機械の下に潜り込むのは…
辛
ったでしょう
ったでしょう
旦那は家族の為に何かしたい
って気持ちが、ずっとあったから
その気持ちが
奇跡的な力をくれたと思います
朝早く起きて
子供らに食べてもらうカレー作ったり
仕事で疲れて帰る息子達に
特製焼肉作ってくれたり
ちなみに味は絶品です
私には出せない味です
予定では
抗がん剤を通院でやって
癌を弱らせて
副作用が抜ける頃
最後になるだろう正月を
なるべくベストな状態で
過ごさせてあげたいと
先生は考えてくれていました。
11月7日
通院での抗がん剤
ケモ室が新しくなったらしく
看護師さん自慢してました
テレビもついてたけど、まだ配線通ってなくて見れず
「次に来た時は
見れるようになってるからねーー 」
って言ってました (次はなかった)
診察では
若干息苦しさがあると伝え
調べたら
胸水がたまってるようだから
少し抜きましょうと 言うことで
胸水を抜きました
その際の先生の手際の良さに
「俺のドクターX さすがだーー 」
って感激してました
そして 先生はとったCT画像を見ながら
9月の肝臓と
今日の肝臓の違いを見せてくれました
明らかに影は少なくなり、薄くなっていました
先生も 嬉しそうに
「いいですねー
抗がん剤効いてますよー
このまま頑張って叩いていきましょーね
そして
一気に手術できるまでに
しちゃいましょーね ( ←手術は嘘!演技上達した )」
旦那は 本当に嬉しそうでした
信じてるドクターXに希望もらって
頑張る気満々
抗がん剤が終わるのを待つ間に
私の隣に看護師さんが座って
話しかけてきました
「この病院内で
みんなが奇跡って言っているのよ
膵臓癌見つかって告知する時
奥様の立場にたって考えたら
あまりに辛くて
多くの看護師が涙していたの
見つかった時点で厳しい状態だったのよ
それが ・・・
本当に頑張ったわね
ご主人が当然 1番頑張っていたけれど
奥様も息子さん達も毎日来て
辛い気持ちでも明るく接して
頑張ってきたから
奇跡は起きたのよ
この先
頑張れるところまで頑張ってほしい
私達が協力できることは何でもする
奥様が辛い時は話聞くからね
私達看護師も先生もスタッフ全員が
応援しているから」
って励ましてくれました
中でも5年前、膵臓癌でご主人を亡くされた
看護師さんは、私の事をいつも気遣って
くれていました
この日受けた抗がん剤の
副作用が始まった日から
旦那の体調は下降していきました。
11月7日の抗がん剤が
最後の抗がん剤投与になりました。
日に日に痩せて
弱っていく旦那
お腹の張りは強くなっていき
浮腫みも出てきました
ベットで過ごす時間が多くなってきました
『お母さん 背中マッサージして 』
『お母さん 足もマッサージして』
『お母さん 果物が食べたい』
私→『できる事はなんでもするよ』
『お母さん 苦しいよ』
『お母さん なんで良くならないの?』
辛い
変わってあげたい
『お母さん ありがとうね
もう
俺 ダメなのかな』
俺 ダメなのかな』
『パパ ずっと頑張ってきたものね
今日 看護師さんも先生もパパの頑張り
褒めてくれていたよ』
『そうだよね
俺
頑張ってるよな
まだ頑張ってみる
大丈夫だよ
お母さん 俺絶対復活するから』
旦那は、子供のようなところがあるから
誰かが褒めていたよ~って言葉が良薬になるのです
大きかった 旦那の背中は
細く 小さくなってしまっています
その背中をマッサージしながら
涙こらえて
【私の指先からでるエネルギー。
武器となって
どうか
憎い癌細胞を殺して
無くして】 って祈った
その頃、癌で闘病されてる方の奥様の
ブログを読んでいました
同じ空の下
今
大切な人のからだを さすっている人が
いる
同じ思いで・・
悲しくて辛い思い
けれど、願う気持ちの強さ
共感が私にも力を与えてくれていました
人魚のお話のドラマの中で
お子様を亡くされて
辛くて苦しんでいるお母さまに
人魚は
『そんなに苦しいなら私の手を握って
そうしたら記憶が消えるから
苦しみ消えるから 』
と言って手を差し出しました
お母さまは
『どんなに苦しくても 娘の思い出まで消してしまいたくない』
って 人魚の手を握り返さなかったのです
大切な方を亡くされて苦しんでいる方々の多くが
きっと 苦しくても
大切な人との思いでは消したくないでしょうね
私も
旦那の事
旦那との思い出も消したくないです
どんなに苦しくても苦しみを選びます
時を戻してもらえたとしたら
どうしても今の宿命から逃げられなかったとしても
また 同じ苦しみが待っている事を知っていても
それでも、また旦那と過ごしたい
その思いは 深く強いものです
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