だれが「過激派」を殺すのか

15時17分、パリ行き

 

見に行ってきました(o^^o)

私にとって久しぶりのヒットです。

やるなぁ、監督クリント・イーストウッド。

御歳87。

まだまだ現役！

 

見終わった感想は。。。

“Made my day！”って、感じでしたね～（笑）

 

この映画は実話です。

 

2015年に起こった列車内の無差別テロ事件(タリス銃乱射事件)のお話。

オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、

武装したイスラム過激派の男がテロを起こすのですが、しかし！！

偶然車内に居合わせた３人のアメリカ人が、このテロの犯人を見事に取り押さえ、

事件を最小限に食い止めたのです。

 

そう、映画はこの若き3人の勇者が主人公です。

特筆すべきは、この3人が自身の役で出演してるところです。

素人なのになかなかの演技でびっくりしました。

映画は米空軍兵のスペンサー・ストーン（写真右）とオレゴン州兵のアレク・スカラトス（写真左）、

そして2人の友人である青年アンソニー・サドラー（写真中央）の幼少期から始まります。

 

事件までの経緯がよほど鍵を握っているのか、幼少期の彼らの半生が細かく長ーく描かれています。

まるでスタンドバイミーのよう。。。

何故なら、すべてはあの事件への大切なプロセスなんですよね。

 

見ている途中、幼少期だけでほとんど終わっちゃったりして！

とかなり心配になってしまいましたが（笑）

なるほど〜〜と最後の方は納得しました。

 

彼ら3人は幼馴染み。

学校ではいわゆる異端児扱い。

サバゲー、戦争ごっこが大好きな幼少期を共に過ごします。

スペンサーとアレクの共通点はシングルマザーの子供。

学校では、彼らの素行の悪さの原因は母親がシングルマザーだからと問題視されます。

素行が悪いと行っても、彼らは根はとても良い子なんです。誰も傷つけてはいません。

単純に授業に遅刻したり、少しカッとしやすい気質なだけ。

アメリカでもシングルマザーだから問題児なんだ！

と平気でほざくアホで単細胞な教師がたくさんいるんだなってびっくりしました。

 

しかし、学校が問題視したこの3人の性格が、すべてあの事件の重要な要素なのです。

この性格がなければ、あの事件は防げなかったと言うことでしょう。

 

3人は成長して、幼い頃の趣味が高じて、スペンサーとアレクは軍事に関わる仕事に就くことを強く希望します。

それぞれ軍務に就き、特にスペンサーは空軍学校で様々な厳しい訓練を受けますが、

これが後々テロリストに立ち向かうための訓練になるとは想像していなかったでしょう。

 

彼らの経験はすべてはあの事件のためにあったと言っても過言ではないのです。

 

夏休み。

ヴァカンスを3人で過ごそうと、ヨーロッパ旅行に出かけます。

イタリア、ドイツ、オランダ。。。そして、次はどこに行こう？

行き当たりばったりの無計画な旅行ですが、色々迷った挙句、最後はパリに行くことに決定します。

 

そして3人はアムステルダムからパリ行き15時17分発の高速列車に乗ることに。

 

そして、いよいよラストシーン。

とにかく圧巻の一言に尽きます。

 

テロリストを取り押さえるまで、スペンサー青年が行ったことがすべて過去に訓練していたことなんです。

ほんと、すべてが繋がっていて必然です。

ところで、映画はあまり乗務員のことにふれていなかったのですが、実際は、乗務員室に逃げ込み、扉を施錠して閉じ籠ったそうです。

ハイジャックされた飛行機のコックピットみたいなものなのでしょう。しかも彼らは乗客全員が殺害されることを覚悟したらしいですね。

 

3人は事件の場所アラス市から勇気を讃えるメダルが与えられました。

フランス政府からはレジオン・ドヌール勲章を。

映画の最後にオランド元フランス大統領から授与されていました。

また、3人はバラク・オバマ元大統領からホワイトハウスへ招待されたそう。

とくに、負傷したスペンサー・ストーンには更にパープルハート章とエアマンズメダルが授与されました。

 

 

 

最後はオフィシャルトレイラーで締めくくります！