デニス うれしいを、つぎつぎと

デニス うれしいを、つぎつぎと

みらいへ、いっしょに。デニス

アルマトイ最終日。荷造りをして、いつでもチェックアウトできる体制にした上で、この日に余裕を持たせておいた「不確定要素」を潰しにいく。

デニスの実家に部屋を借りた際、やってみたかったのは屋上に上がること。以前デニスがインスタで屋上からの景色をぐるりと映していた。その時は「デニス君そんなことすると家の場所特定されるぞ」と思ってたけど、そこはカザフスタン、家の場所なんて周知の事実だった。
せっかくだからデニスと同じ目線でアルマトイの街を見下ろしてみたい、そう思って到着日に警備員に呼び止められた時に話してみたが、「月曜日に管理人が来るのでその時にまた来なさい」と言われていたのだ。
その言葉に倣ってロビーに行ったが、警備員は日替わりで毎日人が変わるので最初から説明し直し。そして、この時点では許可は下りなかった。が、その代わりに、警備員を通じてデニスのお母様とのアポが取れてしまった。11時にロビーに迎えに来るから待ってなさいと言われる。後で管理人が来るから、お母様とお会いしたあとにまた戻って来なさいと。
部屋に戻り荷造りしたスーツケースからお土産を引っ張り出す。昨日ラクダ乳のクッキーを多めに買っておいて良かった。それから、現地で急に誰かに会うことになった時のために買っておいた日本のお土産を。
そんな中、アイザ・マンベコワ選手から連絡が来た。
最終日の時間に余裕を持たせたかったのは、カザフスタンのことだから急に誰かと会う可能性も考えていたからだ。デニスのご両親というのも全くゼロではないと思っていた。他にももしかしたらアポが取れるかもと言われていたデニスに近しい人の候補もいた。
それ以外にも、こちらから連絡せずとも、アルマトイにいると知ったらもしかしたらコンタクトを取ってくるかもと予想していた人がいた。現地のデニスファンもそうだし(実際何人からは連絡が来た)、アイザも実は予想していたひとりだ。
アイザとの関係は昨年のアジア大会から。先にユニバで彼女を見て惹かれていたので日本に来てくれることを楽しみにしていたが、たまたまその際に彼女のコーチであるウズロワ先生にロシア語対応する機会があった。それがきっかけで大会後にアイザがこちらのSNSをフォローしてくれて、たまに連絡をくれるようになった。オリンピックに出るような選手と個人的にやり取りしたことあるのってデニスとアイザくらいなもんで、カザフスタンの敷居の低さが感じられる。
アイザはアルマトイにいると知ったら連絡してくるかもなー、と思っていたが、彼女のアカウントを見るとマンギスタウ州にいるようなのでタイミングが合わなかったと思っていた。が、今日になって「アルマトイへようこそ!いつまでいますか?」と連絡が来た。今日の午後帰っちゃうんだよねー、と返したら、たまたまアイザも今日のお昼にマンギスタウから帰ってくるそうで、空港で会いましょうということになった。最終日に色んな出会いが差し込まれるなあ。BurritoGoに昨日のうちに行っておいたのは正解だった。
ロビーでデニスのお母様が来るのを待っていたが、約束の11時になっても来ない。暫く座っていると、テン家の部屋がある方向から見覚えのある人が歩いて来た。デニスの友達で、D10worldのメンバーでもあった写真家のガウハルさんだ。SNSで見て綺麗な人だなぁと印象に残っていたのですぐにわかった。彼女は彼氏と一緒にマンションから出て行った。
もしかしたら彼女たちとの約束があったから遅れてるのかな、と思ったがそれから30分経っても来ない。警備員さんに「自分で行ってみれば?」と言われ、いやそれは…連れてってくれませんか、と言ったら、ロビーにいた他の住人に「○○号室にオクサナ・テンがいるから、彼女をそこまで連れていってくれ」と頼んでいた。緩すぎだろカザフスタン。
その見知らぬ人にテン家のあるフロアまで送り届けられ、おそるおそる呼び鈴を鳴らすと髪がボッサボサのデニスのお父様が出てきた。来てよかったのか、これ。リビングに通され、お母様は今準備してるから、ちょっと待っててと言われる。
暫くしてお母様が出てきた。お母様とは何回か顔を合わせて話もしているが、その一つ一つと今ここにいる人間が同一人物だとは認識していなかったようで、ロステレコムでいつのまにか撮影されていた私のピン写真をスマホから発見して、この時のあなた?と聞かれた。が、「デニスを追いかけてキルギスでロシア語勉強した日本人」のエピソードは知っていたそうだ。
お母様がお父様に「ガウハルは何で来ないのかしら」と言っているので「ガウハルならさっきロビーで見ましたよ?彼氏と一緒に出て行きました」と言ったら「あらそうなの?じゃあ呼び戻すわ」と電話をかけ始めた。電話を終え、「さっき来たらしいけどピンポン押しても出て来なかったから寝てると思ってカフェで時間潰してたらしいわ」と。じゃあ私が来たときは本当に寝起きだったのか。申し訳ないなあ。
それから暫くしてガウハルと彼氏さんがやってきた。お互い自己紹介し、「さっきロビーで見かけたよね」と話した。「ロビーに座ってるの見て、カザフ人だと思ってた」と言われた。ガウハル自身は日本人にそっくりで、松嶋菜々子似の美人。
「今私達はアカデミーの設立を目指しているのよ」とお母様が言った。このマンションはデニスのおばあさまのもので、実はご両親は今は別の場所に住んでいるらしい。でもここは立地的に便利で人が集まりやすいので、今後のプロジェクトの話し合いの場としているそうだ。
「アカデミーに誰か日本のコーチを招待したいんだけど、誰かいないかしら?」と訊かれた。タイのナショナルコーチを務める村元小月ちゃんや、ベトナムの連盟立ち上げを手伝ってる小塚くんの例などを挙げて、可能性はあるんじゃないかと答えた。
他にもD10worldの展示会をアスタナで開催する計画があるらしい。会場にはグランドピアノを置いて、デニスの追悼曲を作って話題になった12歳の男の子を招待して演奏して貰うと言っていた。「日本でも多くのファンが、日本でも開催してほしいと言ってました」と伝えると、「それは日本で誰かが開催したいということ?」と言われ、「いや、今の時点ではただ、来て欲しいってだけなんですが…」「それは難しいけど、誰かが開催してくれるならできるわよ」と。

デニスのご両親のところにはこうして、デニスのお友達が頻繁に出入りして、今後のプロジェクトについて動いている。そこでの話はビジネストークで、まさに「悲しむ暇もない」という状態だった。この部屋に入った時に、そこにデニスがいたという空気を感じ取るかなと思ったが、全くそんな余裕がなかった。
もちろん、私のような1ファンですらこれだけ苦しいんだから、息子の命を理不尽に奪われた悲しみはいかほどかと思う。たぶん動き続けていないと押しつぶされそうなんだろう。でも、近しい人たちが前を向いている姿を目の当たりにして、自分も出来ることをやっていきたいと思った。アカデミーのことと展示会のことも私は専門家ではないけど、何らかの形で実現に協力したい。

家には日本の大使館で献花台に飾られていた写真があった。花束に入っていた写真なども、私のも含めて、箱いっぱいに詰められていた。しかし、記帳したノートは、初期の芳名帳3冊だけ。大学ノートは来ていなかった。一部の方が相応しくない内容を書いたという話を聞いていたので、翻訳して精査してるのかな…と穿った見方をしてしまった。

子どもの頃からの写真などを、ガウハルと一緒に見た。彼女はデニスと大学の同級生なんだそう。教室にデニスがいるのを見て、「デニス・テンだよね?」と話しかけにいったら、彼はまたファンが来たか、という態度で「ああ、デニス・テンだよ」と答えたらしい。でも当時はアマチュアとして活動していた彼女の写真を見て興味を示してくれて、それから仲良くなったそうだ。
ガウハルはスケートのことは詳しくなく、自分が関わったことない人のことは写真を見てもわからない。出会う前のデニスのことも知らなかったので、2011年ごろのロン毛時代の写真を見て、「なにこの髪型ー」と笑ったりしていた。
展示会のTシャツは、将来的にはオンラインで販売してその収益をデニス基金に回す計画もあるそうだ。「あれ欲しくて友達(アイジャン)に頼んだんだけど、彼女が行ったときはもうなかったらしくて…」と言ったらお母様が部屋で何やらゴソゴソしだして、「あと2枚あったはずなんだけど見つからなかったわ。代わりにこれ、最後の1枚なんだけど」と

ショーの時のTシャツをくれました。外国人向けのプレゼントだったこのTシャツ、知らなくて貰い損ねちゃったのですごく嬉しい。

手土産に持っていったラクダ乳のクッキー、お母様は美味しいと喜んでくれてガウハルにも勧めていた。2人ともこの店のことを知らなかったそうで、場所を教えると「そんな近くにあるの!なんで外国人が知ってて私たちが知らないのよw」と笑っていた。

お母様とガウハルはこれからHalyk Arenaにいってアカデミーのための打ち合わせだという。そののついでにお父様が空港まで送ってくださることになった。そんな流れになってしまったので屋上のことは諦めた。スーツケースを取りに部屋に戻って、チェックアウト。警備員に屋上もういいですありがとうと告げると、あっちでオクサナが待ってるから早く行きなさいと促された。
車を降りてリンクへ向かうお母様とガウハルに、またカザフスタンに必ず来ます、と告げた。空港までの道では今までほとんど話したことないお父様と話をした。お父様は韓国人とユダヤ人のハーフで、ウクライナ生まれなんだそう。10歳のときにアルマトイに移住したとのこと。以前デニスのインタビューでエンジニアだと読んだことがあったが、現在はデニス基金の運営を行なっているということだった。
お父様にお礼を言って、空港で別れたあと、アイザに連絡した。が、メッセージは帰って来ず、電話も繋がらなかった。飛行機遅れて今空の上なのかな?結局搭乗時刻ギリギリになっても連絡つかなかったので、今回は会うことができなかった。
あまりにも濃い半日を過ごして、その間はデニスがいないことすら忘れていた。遺された人たちが彼の記憶を残そうと動き続けている姿を見ることも出来て、安心した。でもやっぱり、ひとりになると考えてしまう。それよりも、本人に生きていて欲しかったよ。

アスタナ行きの飛行機、乗り込むまで座席を全く確認していなかったがまさかの10Dだった。そこにデニスはいたのか、最後までいまいち感じられなかったけど、これは彼からの「来てくれてありがとう」のメッセージなのかな、と思ったら涙がこみ上げて来た。この半券はずっと取っておこうと思う。

飛行機では隣の席のイケメンロシア人にずっと話しかけられ続けて、彼を迎えに来ている車で目的地まで送り届けてくれることになった。

向かった先はダミルという名前のカフェ。美味しいシャシリクが安く食べられると、アスタナの日本人たちの間で脈々と受け継がれている店だそうだ。ここで、前回ショーのときにお会いした現地在住の日本人の何人かと食事し、二次会はその中の一人のお家にお邪魔して、飲んでバカみたいに笑った。

私がデニスに憧れて何度も足を運んだカザフスタンに、デニス本人はいなくなってしまった。その悲しみは、旅をする前もした後も何も変わらなかった。でも、アルマトイでもアスタナでも、今回もたくさんの出会いがあった。これからも、カザフスタンとの縁は続いていくんだと思う。

デニスとは、意味など追求、他にも各種人気商品を取り揃えてます

今年のクリスマスオンアイスは、座長の髙橋大輔さんが現役復帰するので、開催時期が12月と全日本選手権の時期なので、開催するか、どうか、気になっていたんだけど、今年も開催が決定しました!

公式サイトもできて、出演スケーター達の発表は、まだなかったです。

開催日時は・・

12月14日(金) 開場13:00  開演14:00

          開場17:30  開演18:30

12月15日(土) 開場11:30  開演12:30

          開場16:00  開演17:00

12月16日(日) 開場11:30  開演12:30

          開場16:00  開演17:00

会場・・・KOSE新横浜スケートセンター

全日本選手権の前のアイスショー(全日本 12月20日〜24日)なので、現役選手達が出演するのは日程的に厳しいので、大輔さんのインがあるのか、どうか・・・

あと、クリスマスオンアイスは、浅田真央さんが休養中に、出演し、大輔さんとの共演があったんだけど、サンクスツアーは11月広島公演で全日程が終わるので、クリスマスオンアイスに出演するのか、どうか・・・

サンクスツアーは、ハードなスケジュールのアイスショーだったので、身体を休めるために、出演しないかもしれないし・・

今年も無理かなぁ・・・

出演スケーター達の発表が気になります!

いつか、大輔さん、真央さんの共演をまた見たいので! 

サンクスツアーは、今月は山梨公演も!!

山梨公演 

小瀬スポーツ公演アイスアリーナ

主催 IMG

日時

9月22日(土)①12:00開演 ②16:30開演

9月23日(日)①12:00開演 ②16:30開演

公演時間 約80分(休憩なし)

これからのサンクスツアーのスケジュールは・・・

福島公演  10月13日(土) 14日(日)

神奈川公演  10月20日(土) 21日(日)

福岡公演   10月26日(金) 27日(土)  28日(日)

広島公演  11月3日(土・祝日)  4日(日)

 より

回を重ねる毎に、真央さん、舞さん、無良さん、出演スケーター達との絆も深まり、演技も進化していってます!!

楽しみなアイスショーですが、来年も続けてくれるのか(見に行けない人達が大勢いるので!!)か、新しいアイスショーを手がけていくのか、真央さんの活躍、楽しみです!

町田樹さんの特集番組が、BSで放送されます!! 楽しみ!!

9月15日(土) 16:30〜17:00   BSジャパン

10/6引退 町田樹の軌跡

町田樹が10月6日にプロスケーターを引退します。フィギュアスケートを総合芸術として舞台のように作品を発表してきたが、ついに最後の公演となってしまいます。番組では、プロになってのこれまでの作品を町田樹自らの解説で振り返ります。さらに、10月6日「ジャパンオープン」「カーニバルオンアイス」でみせる最初で最後の新作についても、本人から話があります。町田樹の世界を是非ご覧下さい。永久保存版です!!

デニス・テン君の追悼番組も再度お伝えします!

9月18日(火) 午後5時30分〜午後10時    J  SPORTS 2  無料放送

デニス・テン追悼 四大陸選手権2015  男子SP

<【デニス・テン追悼】ISU四大陸フィギュアスケート選手権2015> 
~男子ショートプログラム~ 

世界中のフィギュアスケートファンに愛されたデニス・テン選手に追悼の意を表し、 
「ISU四大陸フィギュアスケート選手権大会2015」を放送致します。 

美しいスケーティングと芸術性の高い気品あふれる演技が魅力のデニス・テン選手は、 
2014年ソチ五輪の男子シングルで銅メダルを獲得し、フィギュアスケートではカザフスタン初のメダリストとなりました。 
ソチ五輪後のシーズンの四大陸選手権2015にて、ショートプログラム「Caruso」での 
情感あふれる演技と、フリースケーティング「New Impossibilities」での壮大な演技で、 
ともにパーソナルベストを更新、それぞれ1位を獲得し見事ISU国際大会で初優勝をはたしました。 

J SPORTSでは四大陸選手権2015 男子シングルを放送当時の解説・実況のままで 
出場全選手、全滑走放送致します。 

解説:中庭健介 実況:小林千鶴 
開催日:2015年2月12日 
会場:木洞アイスリンク, ソウル

9月25日(土) 午後8時〜深夜0:30分    J  SPORTS 2  無料放送

デニス・テン追悼  四大陸選手権2015  男子FS

J  SPORTS Twitterから

9月18日と29日は【デニス・テン追悼】

ISU四大陸フィギュアスケート選手権2015 男子シングルをJ SPORTS 2で無料放送いたします。 SP、FS全選手全滑走でお届けします。

デニスがなければお菓子を食べればいいじゃない

とある宇野選手ファンの方のブログで知りました。。

アイスショーのプログラム、急遽変更されたんですね。
ディズニーでのショーということで、あえてコメントでは触れることはなかったようですが、
恐らくデニス・テンさんへの哀悼を込めてプログラムを変更したんでしょうね。。
本当に急な出来事で、しかもとてもショックな事件だったので、選手の皆さんもまだまだ動揺や悲しみの気持ちが残っているかと思います。
すごく痛かっただろうけど、苦しかっただろうけど、どうか天国では心安らかに、、、と祈るばかりです。
宇野くんにとってはオリンピック銀メダリストという立場で迎えるシーズンですが、
きっと彼なら、立場とか肩書きとか、そんなの関係なく今シーズンは今シーズンと気持ちを切り替えてマイペースにやっていってくれそうだなぁと思います^ ^
平昌のフリーの最終滑走でトゥーランドットで滑ってくれたのは、なんか日本人の心情的に嬉しいというか…この曲で締めというだけでなんだかこの子「持ってる」なぁ、、と思ったものです。。
スケートにしても、普段のキャラ(笑)にしても、羽生くんとはまた全然違った個性を持った選手ですよね。
そんな対照的な二人が、お互いを尊重し合いながらも共に切磋琢磨しているのを見ているとなんだか微笑ましい気持ちになります( ˘ω˘ )
今後も日本男子フィギュアを二人で引っ張っていってほしいですね。。
フィギュアスケート関連についての今後のブログの方針なんですが、
求職活動もありますし、
読みたい本ややりたいゲームもありますので←
10月ぐらいまで一旦フィギュア観戦はお休みするつもりです。
ジャパンオープンぐらいからまたちょっとずつ戻ってくるかも…??(確か毎年10月ぐらいでしたよね。…記憶が正しければ汗)

選手の皆さんが、心身ともに健康な状態でシーズンに臨めるよう、心から応援しています(o^^o)

デニスの魅力に虜になるサイト

「愛と哀しみの果て」を観ました。何度目かしら。でも、久しぶりです。ロバート・レッドフォードさんが引退を宣言されたというニュースを聞き、今一度、これを観なくちゃと思ったんです。

ストーリーは、

デンマークの資産家の娘カレンはスウェーデンの貴族と結婚し、ケニアへ渡る。コーヒー農園を経営することになったカレンは様々な困難にみまわれる。彼女はいつしか英国の冒険家と愛し合うようになり・・・。

というお話です。

小説家となったカレン・ブリクセンは、自分のアフリカでの生活を書きながら、懐かしい日々を思い出していた。

1913年、デンマークで裕福な家に生まれたカレン・ディネーセンは貴族では無かったのでその地位を求め、友人のブロア・ブリクセンは男爵家に生まれたが資産が尽きて貧困だったため、お互いの利益を考え、「便宜上の結婚」をする事にする。そして二人はアフリカに移住し、酪農場を始めることを計画する。

イギリス領東アフリカへ着いたカレンは、先に付いていたブロアと合流し、酪農場を始める土地へ向かうと、そこにはコーヒー農場が広がっていた。ブロアは酪農場では無く、コーヒー農場を勝手に買ってしまったのだ。当初の計画と違ってしまい、思うような経営が出来ない上、ブロアは興味を示さず、家にも寄り付かない。便宜上の結婚とはいえ、カレンはブロアを夫と思っており、ブロアが他の女性の所に行く事に悩み、その上、他の女性からもらった梅毒を、カレンにうつしてしまう。

第一次世界大戦中だった為、戦地への物資輸送をブロアがカレンに依頼するが、そんな危ない仕事を引き受ける人間はおらず、カレン自ら戦地に物資を運ぶことになってしまう。戦地にカレンと原住民で物資を運び、感謝されることになるが、夫のブロアは感心を示さない。その後、家に戻ると、カレンは梅毒が悪化し重病になってしまう。デンマークに戻るしかなくなり、農場はブロアに任せる事となる。

カレンは梅毒が回復し、アフリカに戻ってくる。戦争は終わり、情勢は安定していたが、カレンとブロアの結婚は破綻しており、カレンはブロアに出ていって欲しいと話す。そして、カレンは、アフリカに来てから知り合い、友人として付き合っていたデニスとの仲が深まり、恋人となっていく。しかし、デニスは誰かに縛られることを嫌い、自由に生きる事を好む男性だった。カレンは、デニスを思いながらも、自分は自分のやるべきことをすると決め、コーヒー農場を経営し、彼女の土地近くに住んでいたキクユ族の子供たちに学校を作って読み書きを教え始める。コーヒーも実を付け始め、充実した生活を送れるようになれると思うのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

この映画、1986年に日本公開されたそうで、アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞等々、沢山の賞を貰った作品です。主役のカレンをメリル・ストリープ、デニスをロバート・レッドフォードが演じていて、彼らが、まだ若いんです。メリルなんて30代前半だと思うのですが、輝くようなんですよ。

このお話、凄く良いんです。今観ると、凄く良く分かると思うのですが、当時は、あまり日本では理解されなかったんじゃないかな。女性が男性と対等の立場を望む部分が多々あるんです。そして、何処までも”女のくせに”って言われるんですよ。それでもカレンは引かずに、前に出て行って、対等に扱って貰えるように頑張るんです。男の何倍も働いて、頭を使ってと、動いていくんです。どう見ても、彼女の方が男たちよりも能力があり、経営だって、行動力だって、負けていないんです。そんな彼女を正面から見ているのがデニスで、彼には解っているんです。

デニスは自由に生きる事を望む男性で、自分と対等に生きれる女性であるカレンを愛するのですが、やっぱりカレンは女性なので、デニスと一緒に居たいと思うんです。だから、どうしても相容れる事が出来なくなってしまう。すっごく解かるなぁと思いました。女の愛と男の愛と違うんですよね。

そしてこの映画のテーマは、人間は平等であるという事。キクユ族が出てくるのですが、原住民の奴隷と思われていて、白人は、彼らの住むところも取り上げ、労働する奴隷としか見ていないんです。でも、カレンは、原住民の彼らと一緒に働き、生活をして行くんです。最初は、彼女も、黒い彼らを汚いモノのように扱い、手袋をさせてから家の中の物を触らせるのですが、その意識が変わって行くんです。

カレンは、アフリカに来た時は、デンマークの金持ちのお嬢様なので、上流階級の人間としての目しか持っていないのですが、アフリカでの生活で、沢山の人間や、沢山の事を目にして、段々と生きる事知って行くんです。

自分は貴族の称号を持っていなかったので、それさえ手に入れれば、名誉も地位もお金も手に入ったことになるので、幸せな生き方が出来ると思って新天地に来たのに、そこでは、男女差別で思うように動けず、名義上の夫は浮気していても誰にも咎められず、何かを訴えようと思うと”女が来るところじゃない。”と言われてしまう。そんな彼女を優しく助けるのは、原住民のキクユ族の人々で、彼らは奴隷の様に扱われているのにとても優しい。同じ人間なのに、何故、こんなにも違うのかと言うことが、この映画では、良く描かれています。

そんな時代の中で、強く生きて、差別に抗い、一人で立ち上がって前に進む女性がカレンです。話の中で、カレンとデニスは、深く愛し合っているんです。二人でアフリカの大地を周り、動物たちを観察し、寛いでいるのですが、その中で、カレンの髪を、デニスが洗ってあげる場面があるんです。それがね、凄く素敵なんですよ。これは、一度で良いから夫にして貰いたいと思っている事なのですが、家のお風呂やベランダではやって貰ったけど、やっぱり違うのよねぇ。草原とかでやって欲しいのよ。せめて、広い庭でやって欲しい。どこかで出来る所、無いかなぁ。

この映画、今こそ、観るべき作品なんじゃないかなと思うんです。やっと社会に女性が認められ始めて、男と同じ土俵で戦えるようになってきた今、昔は、こんな風に必死で女性は戦っていたんだぞと思いだす、良い作品だと思うんです。そして、実は、この作品を観ていてLGBT問題もあるかなと思いました。デニスの友人の男性(名前を忘れちゃった)な
ですが、彼はきっとデニスが好きだったんだと思うんですよ。でも、この時代だから、良き友人としてずっと彼の横に居たのかなと思えるんです。そして人種差別問題ですね。色の違いで差別をするなんて、今の時代、在ってはいけない事だと思います。そんな問題も良く描かれているんです。

この映画を、只の恋愛映画だと、当時は宣伝していたのかな。これは恋愛映画じゃないと思います。表向きは恋愛を描きながらも、社会問題に切り込んでいる、素晴らしい作品なんですよ。本当は、性病の問題、戦争の問題、自然破壊の問題とかもあるのですが、そちらまで切り込んでいると、ちょっと長くなるので、ここら辺で止めておきますが、こんなにまとまっていて、沢山の問題を描いている作品って、今時無いでしょ。これがアカデミー賞を貰うのは当たり前だったと思うのですが、きっと、その問題の半分くらいしか理解されていないんだろうなぁ。残念です。

きっと男性には、”女のくせに。”とか”女なんだから。”と言われてきた女性の気持ちは解らないだろうなぁ。私、建築業界で目一杯言われてきたので、このカレンの気持ち解かるんです。ホント、何度歯ぎしりした事か。殴りたくても力は男の方が強いからどうしようもないんですよね。今は、どんなに文句を言われようと、自分の意見を言えるほどメンタルを強くしたので楽になりましたけど、まだまだ女性は前に出れませんよね。頑張りましょ。

私は、この映画、超!超!超!お薦めです。でも、古い作品なので、映画館では観れません。でもね、これ、本当は大画面で観たかった。実は、私、大画面では観ていないんです。TVで観て、DVDを購入して観ているので、大画面で観たらステキだろうなぁ。空から見たアフリカの大地や、動物たち、セスナ機が滑空する青空など、本当は、大画面で観たかった。その内、VRで観れるようになったら、目の前一杯に草原が広がるようになるかしら。楽しみです。ぜひ、一度、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

1,391円
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デニスに相談だ。

自分のための備忘録として。

ハビことハビエル・フェルナンデスさん

マタドール闘牛士に扮する演目、やっぱり面白くてカッコいい!コミカルで軽妙な動きや表情!目が離せない。さすがスペイン人!ポーズもすごく決まってる。

新しいプログラム「Prometo」もしっとりとして素晴らしかった。違うハビの魅力が。大きなイナバウアーが入っていた。

スペインに戻って、羽生くんと一緒にオーサーコーチの元でいないのが、寂しいけれど、新たな出発なんだろうな。ハビの暖かい人柄も演技もいいなと思う。

ジョニー・ウイアーさん

「クリープ」…何度見ても素晴らしい。その時々で衣装は変わったりするが。彼も独特な感性で魅了する。もう1曲は美空ひばりさんの「川の流れのように」…意外に合っていた。

プルシェンコ親子

プル様はいつもながらの圧倒的な存在感だが、息子のサーシャ君も可愛すぎ!「マイケル・ジャクソン メドレー」でムーンウォークしてたね。エンディングで羽生くんと一緒にやったヘランジ(への字)、可愛かった!

ランビエール師匠とデニス・バリシエフス弟子

ソロで始まり、ペアで踊り、ソロ。二人で滑る演目は、新鮮で美しく、目を奪われた。音楽的で詩情あふれるランビエール。キレのある動きもさすがで、デニスは若者らしい伸びやかな動きで。対比が興味深い。こういう男性ペアもいいな。曲は「Nocturne 」

ペアもアイスダンスも素晴らしかった。生で見ると、上に放り上げるリフトの迫力のあること!ドキドキするようなデススパイラル!2人で滑ると迫力も2倍。テレビでは半分も伝わらないかも?

競技と違うのが、音の迫力と照明がより盛り上げる。特にFantasy on Iceは生演奏もある。まるでライブ会場にいるようだ。スケートの刃が氷を削る音も生ならではかな。なんとも言えない。

エンディング‼︎

ミュージシャンの皆さんと日本女子組。
岸谷香さん、藤澤ノリマサさん、清塚信也さん(先日の「ワイドナショー」では羽生くんに暖かいコメントをありがとうございます!)
エンディングの最後に登場した羽生くん。
みんなで並んでリンクを周回して、観客の方にご挨拶。みんな楽しそうで、嬉しそう。
ハビと手つなぎ!

サーシャ君にハグしようと待ち構えていた羽生くん。しかし…父のところに。フラれてしまった…

いつも最後には「ありがとうございました‼︎‼︎」とマイクを通さずに声を張り上げて挨拶する羽生くん。こちらこそ、ステキな時間をありがとう!


デニス 関連ツイート

4CCの録画、全部観る時間はなくてデニスのフリーと優勝インタだけ観たけど ほんとなんでこんな素敵な若者が
RT @mojago: 「ラビリンス 魔王の迷宮」トリビア
操演者はフラグルロックの中の人と同じです
イモムシ…レッド
サー・ディディモス…ブーバー
ルド…ゴーグ王子
ファイアリー…ウェンブリー、ブーバー、レッド
ゴブリン…モーキー
ちなみに脚本家のデニス・リーさんは…
【偉人の格言集】 『貴方の進歩を妨げているのは、貴方が何であるかではなく、貴方が自分を何だと思っているかである。』 by デニス・ウェイトリー #名言 #格言 #デニス・ウェイトリー
無良くんだってデニスの死をすぐ受け入れることなんかできなかったろうし、今だって悔しいだろう。
でもデニスの思いを生かすためにフィギュアスケートの普及に繋がるようなイベントやショーに積極的に出て行こうと思いを新たにしたのかもしれないな。まず自分にできることを、と考えたのかな。

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